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脳ドックで判る病気・危険因子についての解説
 

 <無症候性脳梗塞>
  脳梗塞の症状は、脳梗塞が発生した部位によって、手足の麻痺、しびれ、ろれつ困難など様々ですが、特に神経の症状を出さない場合も少なくありません。神経症状が現れず、MRIなどの検査によって明らかになった脳梗塞のことを「無症候性脳梗塞」といいます。その時点で症状が無くても、脳の動脈硬化がある程度進んでいることを示す所見であり、無症候性脳梗塞があると、将来的に神経症状を伴う脳卒中の発生率が高くなると考えられています。

 

 <脳内微小出血>
  脳内を栄養するごく細小な血管が破れ、ごく少量漏れ出た出血の痕跡を指します。無症候性脳梗塞と同様に特別な神経症状を出さなくてもいつの間にか発生しているものがほとんどです。これも脳血管の動脈硬化の変化を表すサインです。

 <血管性危険因子>
  危険因子とは、病気の起こりやすさを高めてしまう悪い要因のことで、血管性危険因子とは動脈硬化による病気を起こしやすくする悪い要因のことを意味します。具体的には以下のような病気・生活習慣が挙げられますが、動脈硬化の進展予防のためにそれぞれの十分な治療や生活習慣の是正などが非常に重要です。

● 高血圧
● 糖尿病
● 脂質異常症(コレステロールの異常など)
● 心房細動
● 喫煙
● 過度の飲酒      など

 <未破裂脳動脈瘤>
  多くの場合は動脈硬化により、血管の壁の一部がもろくなって、外側にこぶ状に膨らんだ状態を動脈瘤といいます。放置しておいても何も問題を生じないことが多いですが、脳動脈瘤が急に大きくなると、神経の麻痺症状が現れたり、血管が破れたりすることがあります。脳動脈瘤が破れると、「クモ膜下出血」という重大な脳卒中を生じます。これらを未然に防ぐために脳外科手術が望ましい場合もあります。特に動脈瘤が大きい、形がいびつ、といった要素がある場合は慎重な検討が必要です。手術をしない場合でも、血圧の管理や定期的な検査が必要です。

 <頸動脈狭窄>
  脳に血液を送る頸動脈の動脈硬化が強い場合、内部に向かって血管の壁がせり出して、血流の通り道が狭くなった状態を頸動脈狭窄といいます。将来、脳梗塞を起こす危険性が高くなります。血栓予防剤やコレステロールを下げる薬で動脈硬化の進展を予防したり、程度によっては動脈硬化の部分を手術ではがす治療を受ける方が望ましい場合もあります。

 <軽度認知障害>
  記憶力低下など、明らかな認知能力の低下があっても、日常生活や社会活動は維持できており、認知症とは診断されないものの、正常とも言えない、中間的な状態を指します。数年の経過のうちに、アルツハイマー型などの認知症に進展する場合があり、認知症の「予備軍」的な状態と考えて経過観察が必要な状態です。


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